これはさすがに


悪徳業者かどうかを見抜く力がどうこう、って話じゃないですよね。見抜くことは相当難しいんじゃないかと。

一部ネットでは、引っかかる方がどうかしてる、自分で着付けくらいできるのが当然だろう、とかって言説もちらほら見受けられますが、この一件に関しては被害者にはまったく非はないですね。こういう信用商売は信用を裏切ることで簡単にこうやってトンズラできるので、こんな業者を信用する方が悪いとはとても言えないですよ。

着付けに関しては、詳しいことはワタクシも知らないのですが、振り袖ってもんは「着付けてもらう」ことが前提になっているようなので、着付けくらいできるだろ、という話はそもそもこういうところを知らない人の言説なんだろうなぁ、と。もうひとつ、伝統的な着物だから着付けられて当たり前なら、男が鎧兜を自分で着られるか、という話もありましたが、これもごもっとも。鎧兜の装着の仕方を知ってる野郎がどれだけいるんだ、って話です。時代劇見てると、鎧兜を装着してもらうシーンもあるので、これも「着付けてもらう」ことが前提なんでしょうね。

成人式に晴れ着で出られなかっただけならまだ救いもありますが、預けてあった振り袖がそのままどっかへ行っちゃってるってのが問題ですよね。あと、着付け料として先払いしてた金が一銭も戻ってこないってのも問題。まぁ、トンズラする方は人の迷惑なんぞ知ったこっちゃないでしょうから、このニュースを見聞きしてほくそ笑んでいるかも知れませんが。

いずれにせよ、被害に遭った人のうち預けていた着物は大切でしょうから、これは回収してあげたいところですね。着付け料もできれば高額だし回収したいところでしょうが、おそらく借金の返済やらで使い込んでいること間違いないでしょうから、こちらは難しいんじゃないかなぁ、と。

世の中いろんな詐欺があるもんですが、こういう晴れの日に他人を頼らざるを得ない事柄を利用して人を騙すのは非常に腹立たしいところですね。とりあえず、トンズラした代表も含め関わった人間がとっとと捕まることと、着物と金が無事に被害者の元へ戻ることを願うばかりです。

by peugeot206ccs16 | 2018-01-11 01:03 | 感じたこと。 | Trackback | Comments(0)