これってやっぱり


実際に避難生活をした人じゃないと実感がわかないと思うんですよね。頭の中には1週間分の水と食料を準備しろってわかっていても、それを実行している人が少ないのは、そこに脅威がないからだと思うんですよ。

で、実際に自分が被災者になって初めて「ああ、準備しておけば良かった」って話になるんじゃなかろうかと。後悔先に立たずですが、こればっかりは仕方ないんじゃないかなぁと。

まず、1週間分の水と食料を保管する場所の確保が大変ですよね。戸建てなら何とかなるかも知れませんが、マンション住まいだとそう簡単にスペースを確保できないんじゃないかと。で、水も食糧も消費期限があるので、記事にもあるように一定期間でローテーションさせなきゃいけないって手間もあるわけです。全部揃えたとしたら、それなりに大変なことになるでしょうしね。

もっと重要なことは、被災する場所の問題です。東日本大震災は金曜日の14時46分に発生していますが、まぁ大抵の人は会社で働いていますよね。たまたま有休取ってたとかシフトで休みだったとかってのもあるでしょうが、基本的には普通に会社の就業時間内です。ワタクシもそうでした。

となったときに、必要なものって食糧とか水とかもそうですが、いかにして「帰るか」って問題があるわけです。帰るためには歩くしかない場合も多々あるでしょうが、スマホとかの電源は確実に必要です。なぜなら情報をそこで得られるから。実際、震災の時は割と早い段階で電池がなくなったようです。そのくらい電源って必要なんです。

それで話は戻りますが、自宅にいくら備蓄があったとしても、あくまで使うのは「自宅にいる人」だけなわけであって、家族の人数分揃えてもそこに家族がいなければ意味をなさないんですよね。家族が全員昼間いない人であれば、自宅に備蓄があろうが何が起こっていようが、まず最初にやることは「自宅へいかにして帰るか」ってこの一択だと思うわけです。

自宅に戻ってきて初めて備蓄が役に立つわけですが、それも自宅が無事であればの話で倒壊したり半壊したりしていれば、備蓄があっても取り出せないという可能性もなきにしもあらず。

ということで、万が一に備えて備蓄も大事でしょうが、それより何より「どうやって帰ってくるか」を考えるべきでしょうね。人がいなければ備蓄は何の役にも立たないので。

by peugeot206ccs16 | 2018-03-12 02:03 | 感じたこと。 | Trackback | Comments(0)