それこそワタクシの人生を決めて
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しまった本というか作家さんですね。
今も現役で相変わらずの寡作のようですが、新井素子さんの作品群です。ちょうどワタクシが中学校の頃にどっぷり浸かった感じです。
彼女の作品群を読んでいなければ、おそらく出版業界へ行こうなんてことを中学校の段階で思うこともなかったでしょう。そのくらいインパクトのある作品群でした。
初期の新井素子作品は、海堂尊のようにひとつの閉じた世界があり、そこに全部つながっているという構造をとっていました。中には外れている作品も多いんですが、あの作品とこの作品がこういう風につながっている、というのを読んでみるのも楽しかったし、作品自体もよくできた作品だと30年経って改めて読んでみても思わせるものばかりです。
一番最初に読んだのは、女友達に借りた「ひとめあなたに」。中2の時に読みましたが、愛するあまり人肉食っちゃうシーンとかあって、それ目当てで読んだんですが、ストーリーはよくできているし、当時大学生だった女子が書いたとは思えないクオリティでしたね。
そこから漁るように読みましたが、「ひとめあなたに」のほかは「グリーンレクイエム」「絶句」「扉を開けて」あたりがオススメでしょうか。当時としては非常に斬新だった「地の文も口語体」っていうのは、今のラノベのはしりだと思いますね。それにも衝撃を受けました。初期作品はもしかすると入手困難になっている作品があるかも知れませんが、まぁブックオフあたりなら見つかることでしょう。
30年前のラノベはこんなだったんだ(当時、ラノベという概念がなかったですけど)、と思って読めば違和感なく読めると思います。
by peugeot206ccs16
| 2019-05-25 03:11
| 感じたこと。
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