2018年 02月 26日 ( 1 )


裁量労働制ってのはおそらくなかなかなじまないでしょうね。この一件についても主に残業時間が底なしになって、しかも残業代が付かないっていう雇用側にとってはめっちゃ都合のいい話ばかり喧伝されて拡散されているので。

ちなみに出版業界では割と裁量労働制ってフツーに導入されてます。良心的な会社は月20〜50時間分くらいの残業代を給料に込み込みにして、そこを超過した分は残業代支払うってシステムにしてますが、まぁ編プロみたいなちっちゃい会社はまさに批判の的になっている残業底なし、残業代ゼロを地で行ってますね。

長いことワタクシはその業界にいたんで、裁量労働制に対してあんまり抵抗感がないんですよね。おそらく出版業界にいる人はだいたい似たような感想を持つんじゃないですかねぇ。

で、残業についてだけクローズアップされるので批判が多いし、過労死の温床になるって話になっちゃうわけですが、悪い話ばっかりじゃないんですよ、実は。

「裁量」労働制なので、出社時間がフリーダムなんですよね。とりあえず会社側としては8時間なり9時間なり会社にいて仕事してくれれば何時に来ても構わんという話で。だから遅刻という概念がないです。一応タイムカードがある会社が多いですが、それは上に書いた通り、一応残業代を払う建前がある場合、何時間残業してるかわからないからそれを計測するためです。残業底なしの会社はタイムカードありません。

この部分が論じられないんですよね。同時にこれがあるから普通の会社には裁量労働制ってなじまないと思うんですよ。商売してるフツーの会社で社員がみんな適当な時間に来て、適当な時間に帰られるの困るでしょうからね。取引先だって連絡したはいいけど、担当者が何時に来るかわからんって話になるのは困るでしょうし。

ってことで、残業云々以前に裁量労働制が法的に施行されても、もしかしたら採用する会社は少ないかも知れないですよ。抗議している人の多くはタイムカードで出社時間が管理された上で残業底なし残業代ゼロを想定してるんでしょうが、それは本来の裁量労働制じゃないです。労働組合があるような会社なら、その辺を突けば会社を黙らせられるんじゃないですかね。